小樽駅から歩いて行ける紅葉スポットは、定番の小樽運河だけではありません。寿司屋通りの橋脚の蔦、サーモンピンクに色づく中央小公園の桜、小樽公園の銀杏並木と日本庭園、小樽市公会堂の庭、旧手宮線跡地と、場所ごとに見ごろの進み方が違います。小樽公園は現在「こどもの国ゾーン」がリニューアル工事中で、一部入れない場所があります(完成は2027年8月の予定)。子ども連れで行く人は、この点だけ先に知っておくと安心です。
この記事は、小樽観光協会「おたるぽーたる」のWebマガジン「小樽通」の記事「自分だけの紅葉スポットを探しに行こう!小樽駅徒歩圏内編」(2026年10月1日公開)をもとにまとめています。公式の観光情報は「見頃は9月下旬〜10月上旬」としか示されていませんが、この記事はスポットごとの違いを紹介しています。
このWebマガジンは、観光協会のサイト内で継続して紅葉の情報を発信している連載の一本です。
観光協会の記事は、紅葉は年によって早かったり遅かったり、行ってみたらもう葉が散っていたり、前の年にあった蔦が刈り取られていたりすることがある、という前置きから始まります。1か所の紅葉だけを目当てにするのではなく、時期によって楽しめる場所を複数知っておくと、空振りを減らせるという組み立てです。
小樽公園の「こどもの国ゾーン」は一部工事中(子ども連れは注意)
観光協会の記事によると、小樽公園は現在「こどもの国ゾーン」のリニューアル工事中で、一部入れない場所があります。完成は来年(2027年)8月の予定です。工事の進み具合は、小樽市のホームページで確認するよう案内されています。
小樽公園には藤棚やツツジのある日本庭園もあり、工事とは別の場所でもみじや楓、桜のサーモンピンクの落ち葉が楽しめるとされています。

定番:小樽運河から寿司屋通りの蔦
観光協会の記事は、小樽運河の倉庫群の蔦を「定番」の紅葉スポットとして紹介しています。緑色の葉の先だけが少し赤くなり始めたころも、真っ赤に紅葉したころも、それぞれ見どころがあるとされています。
運河のほかにも、次の場所に蔦の紅葉があると紹介されています。
- 月見橋の橋の下の蔦
- 寿司屋通りにある煉瓦造りの橋脚の蔦(旧手宮線に鉄道が走っていたときのもの)
写真を撮るときは、立ち入り禁止になっている敷地内には入らないよう、記事で注意が添えられています。
運河の山側の道を歩くと、古い建物に蔦が絡まっている様子も見られると紹介されています。記事に載っている写真は数年前に撮影されたものですが、年によって紅葉の色づき方が違うため、今年はまた違った表情が見られるだろうという書き方です。
観光協会の記事には撮影のコツも紹介されています。建物全体を撮るのではなく、蔦の模様が綺麗に見えるところだけをクローズアップして撮ると、アート作品のような写真になるとのことです。記事に載っている橋脚の蔦の写真は2026年9月に撮影されたもので、一昨年は不思議な色に紅葉していたと紹介されています。紅葉の色づき方は年によって違うため、同じ場所でも年ごとに違う表情が見られるとされています。
桜スポットは紅葉スポット:中央小公園のサーモンピンク
寿司屋通りを国道に向かって登っていくと、「中央小公園」という小さな公園があります。観光協会の記事によると、春はさまざまな桜が長く楽しめる公園で、秋は桜の葉がサーモンピンク色に紅葉します。桜の葉が散り始めるころには、公園がサーモンピンク色の絨毯になっていることもあるとされています。
公園には紅葉(もみじ)の木もあり、タイミングが良ければ真っ赤な紅葉が見られるとのことです。記事では、初雪が積もったあとならさらに綺麗だとも紹介されています。
観光協会の記事によると、歴史的建造物に絡まる蔦は写真映えする一方で、建物を管理している人にとっては取り除く対象になることもあるとされています。「去年は紅葉していたのに今年行ったら蔦が無かった」ということもあり得るため、運河周辺だけに頼らず、中央小公園のような桜の紅葉もあわせて候補にしておくと、出会える紅葉の幅が広がるという紹介のされ方です。
月見橋のあたりは、観光協会の記事では橋を通る車や人力車と合わせて撮ると絵になる場所として紹介されています。蔦の紅葉そのものだけでなく、橋を行き交う人や乗り物も含めて撮ることで、小樽らしい雰囲気の写真になるという書き方です。
花園橋付近:紅葉は例年遅め
中央小公園から水天宮近くの花園橋に向かうと、線路の上に覆い被さるピンク色の紅葉が見られます。観光協会の記事によると、花園橋の桜の紅葉は例年遅めで、記事に載っている写真は11月初めに撮影されたものです。
花園橋は狭い橋なので、写真を撮るときは周囲の通行の妨げにならないよう、記事で注意が添えられています。
観光協会の記事によると、中央小公園から花園橋へ向かう道のりは、桜のサーモンピンクの紅葉をたどる形になります。春は桜の名所として長く知られてきた場所が、秋は別の色で楽しめるという紹介のされ方です。花園橋のそばは小樽水天宮にも近く、同じ道のりで両方に立ち寄ることができます。
足を伸ばして小樽公園周辺:銀杏並木とミルクプラント
花園橋から国道を通って小樽公園方向へ行くと、公園通りの銀杏並木の黄葉が見られます。観光協会の記事では、観光客にはあまり知られていない場所だとされています。木によって黄金色になっていたり緑色のままだったりするコントラストも楽しめるとのことです。
記事には、紅葉の時期にはミルクプラント(売店)は冬季休業になっていると思われる、と書かれています。
銀杏並木は観光客にほとんど知られていない場所として紹介されているので、運河周辺の定番スポットに比べると、人出が少ない時間帯を狙いやすい場所だと言えます。木ごとに色づき方が違うのは、日当たりの違いによるものと記事で説明されています。
小樽市公会堂:庭は玄関前や道路から
小樽公園を抜けると、小樽市公会堂があります。観光協会の記事によると、明治44年に皇太子(後の大正天皇)の宿泊所として建てられた、小樽市指定歴史的建造物です。お庭も紅葉スポットですが、お庭の中は散策できず、玄関前や道路から眺めることになります。
小樽公園から小樽市公会堂までは、観光協会の記事のコースでは「帰り道に少し遠回りする」位置づけで紹介されています。小樽駅から中央小公園・花園橋・小樽公園とたどったあと、最後に立ち寄るスポットとして置かれています。
この道のりを通しで歩くと、小樽駅から運河周辺、寿司屋通り、中央小公園、花園橋、小樽公園、小樽市公会堂まで、紅葉の色が蔦の赤から桜のサーモンピンク、銀杏の黄色へと変わっていく様子を、ひと続きの散策で見られる組み立てになっています。
出遅れた人に:旧手宮線跡地の雪と紅葉
紅葉の盛りに出かけられなくても、観光協会の記事は別の楽しみ方を紹介しています。例年、小樽では紅葉の終盤に初雪が降り、紅葉の赤と常緑樹の緑、雪の白のコントラストが見られるとのことです。昼には溶けてしまう初雪なので、早朝に訪れるのがすすめだと書かれています。
記事では、初雪の朝には紅葉だけでなく、秋色になったアジサイの花が残っていたり、まだ咲いている花の上に雪が積もっていたりと、紅葉以外の晩秋の光景も見られると紹介されています。
記事は、初雪のチャンスを逃したくない人向けに、前日から小樽に泊まることも選択肢として紹介しています。
旧手宮線跡地のそばでは、北運河のライトアップ実証実験が10/3まで行われています(旧手宮線と北運河の明かりの実証実験)。花園橋付近のすぐそばでは、小樽水天宮の夜間特別参拝「オタルミナ」が10/3・4に開かれます(小樽水天宮で夜間特別参拝「オタルミナ」が10/3・4)。
記事を書いたのは誰か
観光協会の記事を書いたのは、小樽市公式インスタグラム「小樽暮らし」の中の人とされている眞柄利香さんです。記事のプロフィールでは、「暮らす街としての小樽の良さを知らないのはもったいない」という考えのもと、市民だからこそ味わえる小樽を日々撮影・発信している、と紹介されています。この記事の紅葉スポットの選び方や撮り方の工夫は、観光協会の公式な見頃予想ではなく、この筆者個人の視点として書かれているものです。
今年の進み具合(2026年9月時点)
観光協会の記事によると、今年の小樽市内の紅葉は9月下旬の時点で、すでに蔦が少しずつ紅くなり始めています。もみじや楓だけでなく、桜、銀杏、蔦と、11月まで順番にさまざまな紅葉が楽しめるとされています。
X(旧Twitter)で「小樽 紅葉」を含む直近5日の投稿を見ると、9/30に小樽の天狗山で「紅葉の始まり」を伝える声がありました。この記事で紹介した運河から小樽公園にかけてのスポットに絞った声は、まだ見つかっていません。
この記事で紹介したスポットは、いずれも小樽駅から歩いて回れる範囲にあります。車を使わずに紅葉を見て回りたい人向けの紹介のされ方です。
何度でも足を運ぶ場所
観光協会の記事は、同じ場所でも年によって、また訪れる日によって違う紅葉が見られるとして、1回だけでなく何度か足を運ぶことをすすめる形で締めくくられています。もみじや楓だけでなく、桜、銀杏、蔦と、それぞれ色づく時期が違うので、10月から11月にかけて何度か歩いてみると、違うスポットが見ごろになっているのに気づくという紹介のされ方です。
情報源
- 小樽観光協会「おたるぽーたる」Webマガジン「小樽通」『自分だけの紅葉スポットを探しに行こう!小樽駅徒歩圏内編』(2026年10月1日公開)
- X(旧Twitter)の「小樽 紅葉」を含む投稿(Yahoo!リアルタイム検索、直近5日の8件を10/2に確認)
アイキャッチ写真: 紅葉の遊歩道(AIで作成したイメージ)
