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小樽市の銭函桂岡線は中央バスが2027/3/31で廃止|4/1から市のコミュニティバスに、運賃270円(市の運行案)

小樽市の銭函桂岡線(北海道中央バス)は、2027年3月31日の運行をもって廃止されます。桂岡地域と銭函3丁目から、域外への移動拠点である銭函駅などに向かう公共交通手段が失われるため、翌日の2027年4月1日から、小樽市が運行するコミュニティバスが導入される予定です。運賃は270円(案の段階)で、市内均一区間のバス運賃と同じ額です。

この記事は、小樽市地域公共交通活性化協議会の会議録と会議資料(いずれも令和8年9月4日、令和8年6月4日)をもとにまとめています。運行主体・運賃・ダイヤは、2026年9月4日時点で「案」の段階で、地域への説明や市議会の審議、運輸局への申請を経て変わる可能性があります。

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廃止の理由(中央バスの説明)

2026年6月4日の協議会で、北海道中央バスの委員は、銭函桂岡線の廃止について次のように説明しました。「当社より申し入れを行いまして、協議を続けてまいりましたけども、このたび、令和9年3月末をもって路線廃止させていただくことになりました」。これまで2月に関係町内会の役員へ、3月に住民説明会を実施したとしています。

廃止の理由については、「乗務員不足のほか、収支、利用状況等を踏まえて、総合的に判断したものです」と述べ、「限られた乗務員数の中、現在の路線運行便数を維持することは難しい状況にあって、特に利用の少ない銭函桂岡線について、小樽市と協議を重ねた結果、路線廃止に至った」としています。同じ委員は、「当社の中でも、利用の少ない路線の一つでありまして、他の交通モードの転換で対応できるものと判断しております」とも述べています。

銭函駅のホーム
銭函駅のホーム(撮影 くろふね/CC BY 3.0)

新しい運行の概要(案)

運行開始日 令和9年(2027年)4月1日
運行主体 小樽市
運行事業者 10月に公募型プロポーザルで選定予定(委託)
運行態様 路線定期運行(路線バスと同じ形態)
旅客の範囲 地域住民その他の当該地域を来訪する者
運賃 270円
運行車両 マイクロバス(路線バス仕様・定員29名)1台、別に予備車1台
道路運送法上の位置づけ 道路運送法第79条による運行(交通空白地輸送を行う自家用有償旅客運送)

運賃の設定について、会議資料には「長期的に安定した運行を確保するため、利用者負担の在り方を踏まえながら、今後想定される運行経費の増加を見据えて運賃を設定」し、「運行経費ベースでは588円となるが、利用者負担に配慮し、市内均一区間と同額の270円とする」と書かれています。差額について、事務局は協議会で「まず国からの補助というのがございます。それで賄い切れない部分については、市の負担ということになっております」と答えています。

運賃・定期券・回数券(案)

大人(中学生以上) 270円(現金、ICカードで支払い)
子ども(小学生)、障がい者 大人半額
通学定期1ヶ月 9,700円
通学定期3ヶ月 27,600円
通学定期4ヶ月 34,900円
11枚綴り回数券 2,700円
46枚綴り回数券 10,800円

未就学児は、6歳以上(小学生)以上が同伴する幼児2人まで無料です。障がい者は、身体・知的の手帳保有者が対象です。大人半額運賃の10円未満の端数の扱いは、2026年9月時点で市が協議中です。通学定期券は100円未満切り捨てで、対象は中・高校生です。子ども・障がい者運賃を適用した半額の回数券も設定される予定です。会議録によると、通勤定期は廃止し、代わりに46枚綴りの回数券を設定するとされています。支払い方法は、現金、交通系IC、回数券、通学定期券、ふれあい回数券(予定)です。

銭函駅の駅名標
銭函駅の駅名標(撮影 RJD/CC BY 3.0)

ルートとダイヤの考え方

会議資料によると、桂岡から銭函駅までは、これまでと同様のルートとしています。銭函3丁目方面は、銭函駅を起点とした循環ルートとし、運行の効率化を図るとともに、下手稲通周辺の住民や能力開発大学校関係者の利用拡大を見込んでいます。住民説明会で要望のあった桂岡小学校を経由するルートについては、運行開始後、実際の運行状況や運行事業者の見解などを踏まえ、実施可能性を引き続き検討するとされています。個別の停留所の名前は、この記事では確かめきれていないため書きません。

ダイヤは、住民説明会などでの要望を踏まえて設定されたとしています。桂岡〜銭函駅間は現行ダイヤの維持を基本とし、銭函3丁目方面は能開大関係者や桂岡ラルズへの買物客の利用を考慮して設定するとされています。会議資料の運行ダイヤ案を見ると、平日は銭函浄水場発6:36(銭函駅前6:50着)が始発で、最終は銭函駅前発21:20(銭函浄水場着21:32)です。土日祝は銭函浄水場発7:20(銭函駅前7:34着)が始発で、最終は平日と同じく銭函駅前発21:20(銭函浄水場着21:32)です。この間の便数や時刻は、この記事では扱いません。資料には「今後、地域や運行事業者、関係機関等との協議により、ダイヤの微修正を行う可能性あり」と注記されています。

今後のスケジュール(案)

会議録によると、9月4日の協議会での協議のあと、地域への説明を行い、改めて協議会を開いて運行案の了承を得るとしています。その後、市議会へ運行条例案を提出し、条例案の可決後に運輸局へ運行の申請を行います。事業者選定などの契約作業は年内の完了を予定しているとされています。会議資料の今後のスケジュール表では、運輸局への運行事業申請から2か月以内に許可を得る想定で、令和9年4月1日の運行開始に向けて準備を進めるとされています。

2026年9月4日の協議会では、この運行案について「異議なし」として、今後の手続きを進めることが了承されました。

前年にも桂岡地域でバスの廃止があった

2026年6月4日の会議録によると、中央バス小樽桂岡線が2025年9月末に廃止になったことに伴い、桂岡地域の人が直接小樽へ行く手段がなくなりました。これを受けて、銭函桂岡線とジェイ・アール北海道バスや鉄道への乗り継ぎがしやすくなるよう、町会・中央バス・市で検討が行われ、ラルズマート桂岡店横に「桂岡入口」バス停が新設されました。あわせて銭函桂岡線のダイヤ調整も行われ、事務局の説明によると、バス停新設により乗り換えの移動距離が300mから100mへ短縮したとされています。

同じ会議録では、桂岡は国道から1kmほど山側へ地域が広がっており、路線バスがなくなると、その1km以上の範囲の人が公共交通での移動が困難になる、という事務局の説明もありました。今回のコミュニティバスは、この状況を補うためのものとされています。

「白ナンバー」とは

このコミュニティバスは、道路運送法第79条にもとづく運行で、交通空白地輸送を行う自家用有償旅客運送、いわゆる白ナンバーでの運行が予定されています。バス事業者が使う緑ナンバー(事業用自動車)とは異なる位置づけです。

銭函インターチェンジ
銭函インターチェンジ(撮影 RJD/CC BY 3.0)

問い合わせ先

小樽市地域公共交通活性化協議会(事務局)
出典:小樽市「小樽市地域公共交通活性化協議会」

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情報源

アイキャッチ: 銭函駅の駅舎(撮影 くろふね/CC BY 3.0)

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